木を切ったら、
使ってもらう
−四万十ヒノキを売る
四万十町森林組合は、ただ森を育て、
切って出すだけの森林組合ではありません。
若者の雇用の場として、
また四万十川の価値を伝えるひとつの術として、
淡い桜色が美しい四万十ヒノキの原木や
集成材の製材・販売、
独自ブランド「ヒノキカグ大正集成」による
家具小物の製造販売、
カーボンオフセットのなどの販売を展開し、
森林資源をきちんと使い、
再び森へと返す仕組み作りを目指しています。
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四万十ヒノキの原木販売
切り出された四万十ヒノキは、
無数のヒノキ原木がならぶ北ノ川山元貯木場に集荷(2005年に開設)。
住宅などの建築資材として工務店や製材所向けに市売りしています。
従来捨てられていた端材なども重量で買い入れることができ、
林家の所得向上にもつながっています。
集成材の製造
四万十町森林組合で切り出した材の多くは住宅用。
しかし、その一方で住宅用には使えない端材や曲がり材といった
「市場価値がない」ものは山に放置されてきました。
しかしそれではもったいない。
捨てられてきた材もあますところなく使うことが、
資源の有効活用や雇用創出といった視点からも必要と考え、
間伐材や端尺材、曲がり材などの小片から集成材をつくりだす
集成材工場の操業を1992年に開始しました。
厳しい品質管理のもとで加工された集成材は
温度変化による割れ変形、反りなどもあらわれにくく、
高品質の無垢材に劣らない利用価値の高い木材になります。
オリジナルブランド「ヒノキカグ大正集成」
いくら木を切っても、使ってもらわないとはじまりません。
四万十ヒノキをもっと暮らしの中で活用してほしいと考え、
2011年にスタートしたのが「ヒノキカグ大正集成」。
学習机やソファなどの大型家具から、
子ども向けの玩具や小型家具などの定番商品はもちろん、
お客さんの要望に細かく応えるオーダーメイドの
家具づくりまで対応しています。
http://www.hinokikagu.com/
バイオマスボイラー
集成材工場では、加工過程で発生したおがくずや
集成材としても用いることのできない材を、
工場内に設置した木質バイオマスボイラーで燃焼させ、
得られた熱で木材の乾燥を行っています。
そのため、工場では重油をほとんど使っていません。